理由はMRI設備があり、仕事帰りの時間帯でも診てもらえること。
ちなみに、この条件で探した結果、甲府にはここしかなかった。
つまり、個人病院でMRIを持っているということは、かなりやる気のある病院ということなのかな?病院嫌いの俺だけど、ちょっと行く気になる。笑
いざ、診察。
医者「どう痛むの?」
俺「5分ほど連続で歩くと、体重をかけると膝に激痛が走り歩けなくなります」
医者「膝見せて」
3秒ほど見る
医者「じゃ、レントゲン」
俺(何を見たのかな…)
レントゲン終了
医者「なんでもないね。一応モーラスだしとくから」
俺「モーラスなら2ヶ月ほど貼っていますが症状は変わりませんでした」
医者「ああ、そうなんだ。じゃ、いらないの?」
俺(うーん。そういう意味じゃ…)
医者「で、いるの?いらないの?どっち?」
俺「一応下さい」
医者「じゃ、2週間分だしとくから、そん時痛かったらまた来て」
俺(2ヶ月貼って悪くなる一方だったのに、さらに2週間処方か…)
終
いつもの病院パターン。
まぁ、2週間後に症状が悪化していれば、MRIを撮ってもらえるだろう。
2週間後
その日はかなり膝が痛く、仕事を早退して通院した。
医者「まだ痛むの?どんな感じ?」
俺「痛む頻度が増して来ました。前までは5…」
医者「じゃ膝見せて」
俺「5分くらい歩くと痛かったところが…」
医者「膝みせて」
俺「…」
3秒ほど見る
医者「じゃ、モーラス2週間だしとくから」
俺「いや、モーラスは症状が変わらなかったので…」
医者「で?いるの?いらないの?」
俺(本来なら医者に患者が処置を提案するなんて、良くないよな。でも、このまま帰るのは完全に時間とお金のムダになってしまう。俺はムダな事が大嫌いだ。ちょっと悪いけど言うしかないか…この人は話を3秒以上連続で聞けない人だから、出来るだけわかりやすく簡潔に…)
俺「念の為MRIを撮ってもらえますか?」
医者の態度が急変した。
医者「え!?え、ええ、えむ…あーる…あい…と、撮っちゃうの?そ、そそそれなら、ここより、こ、国立の方が…き、綺麗にとれるし…ね…」
俺「では紹介状を書いて下さいますか」
医者「も、もも、もちろんです」
けやき通り整形外科のMRIはただの宣伝材料だった…
個人病院でMRIが置いてあるなんて、気合い入ってるなと思ったが、完全に騙されてしまった。
まぁ、良い病院って感じた病院は今ままでにないけど、ここは本当に最低の病院だな、と思った。
国立甲府病院へ行く
まず、初心のカウンセリングシートが凄かった。用紙5枚くらいあったかな。
1番印象深かったのが最後の問い。
痛みを10段階で表して下さい。
10段階目は痛くて我慢出来ない、だった。スタッフに確認したところ、ピーク時の痛さで書いてよいとのことだったので迷わず10に。
が、しかしふと俺は思った。
我慢出来ないということは、痛すぎてショック死しているということだよな。
いま、ここに俺が存在しているということは、我慢出来ているということだ。
というわけで、7.5に丸をつける。
そして診察
先生「連続で歩くと痛いんですね。他に気になるところは」
話を聞いてくれる。
俺「かくかくしかじかで」
いつもの様に痛み止めで終わると嫌なので、もう単刀直入に言ってみた。
「半月板が怪しい気がするんでけすど」
先生は膝を色んな角度に曲げて、なんか色々チェックしている。そして、
「確かに、半月板の可能性が高いね。」
「とりあえずレントゲンを撮ってみましょう。半月板損傷はレントゲンではわからないのですが、順番で撮っていかなければならないのですよ。どちらにしろMRIは予約が必要なので後日ということになります。」
原因を追求しようとして、なぜレントゲンをとるのか、今後の方針まで説明してくれて感動した。
始めてのタイプの先生だった。
レントゲンの撮り方もめちゃくちゃ丁寧だった。
けやき通り整形外科では、30秒くらいで適当に撮っておわったが、国立甲府病院では、角度もすごくきっちり合わせて枚数も多く、5分くらいかけて撮ったかな。それでいて料金もけやき通り整形外科より安い。
今まで、治療というのは病院の良し悪しではなく先生の能力によると思っていた。
一流の病院でも、たまたまハズレの先生に当たったら意味ないし、と。
だから、個人病院で当たりがあればそれに越したことは無いな、と。
しかし、今回のレントゲンで一流の病院は全て一流なんだな、と思った。
先生に指示されただけでは、あんな正確な角度からは取れないしね。
そして、レントゲンでは、なにも異常が無かった。
先生「半月板損傷の可能性がさらに高まったね」
しっかり意見を言ってくれる医者って素晴らしい。
MRIの予約をしてその日は終了。
もちろん痛み止めも無し。
その後手術して入院という流れになるが、その話はまた次回。
まとめると病院選びは、個人病院の宣伝に引っかからない。
人間性がダメな医者はテクニックもない。
人の話を聞けない人に、優秀な人はいない、医者も同じ。
良い医者は、人の話を聞いてくれる。
時間やお金をムダにしないためにも、積極的に話し、ダメな医者ならすぐ切るべし。
あと、自分のカウンセリングを信じる。
医者より自分の方が自分の体のことはわかっているハズだから。
あ、そして国立甲府病院は最高です。
整形外科なら迷わずここに行った方が良い。
紹介状がなくてもプラス500円払うだけなので、非常に良心的です。